
「若い頃は枕が変わっても爆睡できたのに…」。そのように睡眠の変化を感じている方は多いと思われます。人生100年時代、健康寿命を延ばす鍵として「睡眠」と「メンタルヘルス」の重要性が叫ばれていますが、実際にシニア世代は何に悩み、どう対処しているのでしょうか。
50代以上の方を対象に実施した「睡眠の質と心の健康に関するアンケート」からは、加齢に伴う身体的な変化(頻尿など)と、将来への不安が複雑に絡み合う、シニアならではの「眠れない事情」が見えてきました。
■半数が睡眠に不満。最大の敵はストレスよりも「夜中のトイレ」?
現在の睡眠の質について聞いたところ、「不満がある(やや不満+非常に不満)」と回答した人が全体の約半数(3,949人)に上りました。
その具体的な原因を探るべく「睡眠の悩み」を聞いたところ、トップになったのは「夜中にトイレに起きる回数が多い(2,224件)」でした。次いで「眠りが浅い(1,673件)」「寝つきが悪い(1,499件)」と続きます。
一般的に、現役世代(20~40代)の不眠原因としては「仕事の多忙さ」や「スマホの長時間利用」などが挙げられることが多いですが、50代以上の世代においては「加齢に伴う身体機能の変化(頻尿・浅眠)」が、睡眠を妨げる最大の物理的障壁となっていることがわかります。「寝たくても体がつらくて起きざるを得ない」という切実な現実があります。
Q. 睡眠について、具体的にどのような悩みや変化を感じていますか?(「特に悩みはない」「その他」は除く/複数回答可)
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■心の重荷は「将来への漠然とした不安」。睡眠との相関関係も明確に
一方、メンタル(心の状態)についてはどうでしょうか。最も多くの票を集めたのは「将来の健康や生活に対する漠然とした不安がある(2,466件)」でした。具体的なトラブルというよりは、老後の生活資金や自身の健康、介護など、先が見えないことへの不安が心のモヤモヤとなっているようです。
また、「睡眠とメンタル」の関係性を聞くと、「ぐっすり眠れた翌日は気分が前向きになる(1,782件)」というポジティブな回答が最多である一方、「よく眠れないとメンタルが不安定になる」「メンタル不調で眠れない」といった「負のループ」を感じている層も一定数存在します。
シニアにとって、良質な睡眠は単なる疲労回復だけでなく、「将来への不安」に押しつぶされないための精神安定剤としての役割も担っていると言えそうです。
Q. ここ最近の「メンタル(心の状態)」について、当てはまるものをすべて選んでください。(「特に変化や悩みはない」「当てはまるものはない」は除く)
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■「相談」より「モノ」で解決したい? シニアが求める快眠ソリューション
では、これらの悩みに対してどのような解決策を求めているのでしょうか。
若い頃と比較した意識の変化を聞くと、「無理がきかないため休養を最優先にする(2,768件)」がトップ。さらに「目が覚めたら起きればいいと割り切るようになった(1,573件)」という回答も多く、加齢を受け入れ、無理に抗わない姿勢が見受けられます。
興味深いのは、これから試してみたいサービス・商品です。「メンタルヘルスに関するカウンセリング(267件)」への関心は低く、圧倒的に人気だったのが「オーダーメイドの寝具(1,054件)」や「睡眠の質を高める家電(656件)」でした。
シニア世代は、自身の悩みを誰かに相談して解決する「ソフト(対話)」のアプローチよりも、寝具や環境を整えることで解決を図る「ハード(道具)」のアプローチを好む傾向があるようです。
Q. これから試してみたい、または関心がある「睡眠・メンタルケア」のサービスや商品はありますか?(「特になし」「その他」は除く/複数回答可)
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体の変化は止められない。だからこそ「環境」への投資が鍵
今回のアンケートで、50代以上の睡眠不足は「ストレス」などの内面的な要因だけでなく、「トイレ」「体温調節」「浅い眠り」といった加齢による身体的な要因が大きく関わっていることが改めて浮き彫りになりました。身体機能の低下は誰にでも訪れるものですが、睡眠環境は変えられます。
「長く寝る」ことが難しくなる世代だからこそ、短時間でも深く休める「質の高い睡眠環境(寝具や空調)」への投資が、結果として「漠然とした不安」を和らげ、心身の健康を守る防波堤になるのではないでしょうか。
- 調査テーマ:
- 睡眠の質と心の健康に関するアンケート
- 調査方法:
- インターネット調査
- 調査期間:
- 2025年12月3日~12月5日
- 調査対象:
- 全国の50代以上
- 有効回答者数:
- 7,883人
※本調査は、当社が運営するポイントサイト「Gポイント」の会員を対象に実施しました。