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旅の目的は「休憩」から「感動」へ。データで分かった、65歳からの「本当に満足できる旅」の正解

旅の目的は「休憩」から「感動」へ。データで分かった、65歳からの「本当に満足できる旅」の正解

現役時代は「疲れを癒やす」ために。今は「心を満たす」ために――。

仕事や子育てという大きな役割を一区切りつけた世代。今回、50歳以上の7,201人(65歳以上3,189人+65歳未満4,012人)の声を分析したところ、65歳以上のシニア世代には、現役世代とは一味違う、自由とゆとりに満ちた「人生の黄金期」とも呼べる旅の姿がありました。予定を詰め込まない。あえて遠くへ行かない。そんなゆったりとした旅が、結果として満足度の高い思い出を作っています。

65歳から始まる、「新しい旅のスタイル」をご紹介します。

「ストレス発散」は卒業。シニアが旅に求めるのは「知的・感動体験」

現役世代(50歳~65歳未満)のアンケート結果では、旅行の目的の圧倒的1位は「日常からの解放・ストレス発散(34.3%)」でした。しかし、シニア世代(65歳以上)になるとその順位は鮮やかに逆転します。

最も多かった期待・目的は「美しい景色、歴史的な場所、芸術など、新しい見聞を広めること(28.7%)」。現役世代では4位だった目的が1位に躍り出ています。シニア世代の旅は単なる息抜きではなく、絶景に涙したり、歴史のロマンに浸ったりする「心の充実」を求めていることがわかります。

時間にゆとりができた今だからこそ、ただ観光地を通り過ぎるのではなく、一つひとつの出会いをじっくりと「味わう」旅へ。 そんな、知的好奇心を満たす本質的な体験こそが、この世代の特権です。

Q. 旅行・レジャーに最も期待すること、求めるものは何ですか?

■「詰め込まない」勇気が、満足度を高める。「引き算」の贅沢

旅のスタイルにおいても、65歳以上ならではの「賢い選択」が際立っています。
楽しみ方の工夫として圧倒的1位に輝いたのは、「混雑を避け、価格も安い平日に出かける(35.5%)」。そして2位には「身体的負担を減らすため、日程に余裕を持つ/近場を選ぶ(25.3%)」が入りました。

若い頃のような「あれもこれも」と予定を詰め込む慌ただしい旅を「引き算」し、ゆったりとした時間と心の余裕を持つ。そうすることで、一つひとつの景色や食事をじっくり味わうことができ、結果として「満足度」や「幸福感」は大きく「足し算」されます。

「平日の空いている温泉で、何もしない贅沢を味わう」「近場の美術館を時間をかけて巡る」。詰め込まない勇気こそが、シニア世代の旅を最も豊かにする秘訣のようです。

Q. 加齢による心身の変化やライフステージの変化(定年など)を受け、旅行・レジャーの「選び方」や「楽しみ方」で工夫・変化したことはありますか?(複数回答)

■健康不安を「自信」に変える。旅は明日への「活力の源」

65歳を過ぎると、どうしても気になってくるのが「健康・体力」のこと。
実際、旅行のハードルとして、現役世代では「費用(49.1%)」が1位でしたが、65歳以上では「健康・体力的な不安(43.3%)」が「費用」を抜いて1位となりました。しかし、だからといって「出かけない」のはもったいない選択です。なぜなら、旅に出ること自体が「明日への活力の源」になっているからです。

また、旅行が良い影響を与える点として、「『外に出て歩く』ことで、健康への意識が高まる(1,306件)」が最多回答となりました。次いで、「『これからの人生をもっと楽しもう』と、前向きな気持ちになる(1,061件)」が挙がりました。

「旅行を楽しむために、日頃から散歩をしよう」「次の旅まで足腰を丈夫に保とう」。
そんな「旅への意欲」こそが、シニアライフを若々しく保つための最強のエンジンのようです。家に閉じこもるよりも、思い切って外の世界へ飛び出すことが、結果として「まだ自分もできる」という健康への自信につながっています。

Q. 「旅行」や「レジャー」の経験は、シニア(おおよそ65歳以降)の「人生観」にどのような「良い影響」を与えている、または与えると思いますか?(複数回答)

【ココにも注目!】旅先なら言える、照れくさい「ありがとう」

自由回答の中で特に目を引いたのが、「夫婦で旅行をして絆が深まった」「感謝の気持ちを伝えられた」という温かいエピソードの数々です。「旅行・レジャーの「楽しみ方」で工夫・変化したことはありますか?」への回答でもでも、「夫婦二人旅が増えた」という回答が上位に入りました。 日常から離れた旅先の魔法が、普段は照れくさくて言えない「ありがとう」を自然と引き出してくれるのかもしれません。旅は、ご夫婦の歴史を彩る、かけがえのない1ページになっているようです。

好奇心は年齢を知らない。心ときめく「次の旅」へ

今回の調査からは、65歳を境に、旅が「休息」から「知識や感動の探求」へと進化している姿が浮かび上がりました。体力への不安はあっても、それを上回る「知りたい」「見たい」という好奇心が、皆様の背中を押しています。
遠くへ行かなくても、平日の近場には、まだ知らない歴史や絶景が待っています。「次はどこへ行こうか」。そう考えた瞬間、あなたの毎日はもう輝き始めています。
知性と感動を巡るあなたらしい「ゆとり旅」へ出かけませんか?

調査テーマ:
「旅行・レジャー」と人生観の変化に関する意識調査
調査方法:
インターネット調査
調査期間:
2025年11月27日~29日
調査対象:
全国の50代以上
有効回答者数:
7,201人(65歳以上3,189人+65歳未満4,012人)

※本調査は、当社が運営するポイントサイト「Gポイント」の会員を対象に実施しました。

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ジー・プラン株式会社は、ポイントサイト『Gポイント』の運営で培ったノウハウを活かし、シニア層に特化したリサーチサービス『HajiQto(はじくと)』を開発しています。
『HajiQto(はじくと)』は、シニアのリアルな声(インサイト)を収集・分析し、企業の製品・サービス開発を支援するリサーチプラットフォームを目指しており、今回の調査も、その構想の一環として実施しました。
ジー・プラン株式会社は、シニア層の真のニーズを社会へ届けることで、誰もが安心して暮らせる未来の実現に貢献してまいります。

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20年以上にわたり培ってきたポイント事業の知見を基盤に、ポイント交換プラットフォーム事業をはじめ、広告代理事業やメディア事業を展開。企業のマーケティング課題を解決するとともに、生活者へ価値ある体験を届けています。

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本記事の調査は、Gポイントの会員を対象にしたインターネット調査です。