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「夜道が見えない」のにハンドルを握り続けるリスク。6割が“準備なし”で迎える「運転卒業」の現実【65歳以上の実態調査】

「夜道が見えない」のにハンドルを握り続けるリスク。6割が“準備なし”で迎える「運転卒業」の現実【65歳以上の実態調査】

高齢ドライバーによる交通事故のニュースを見るたび、「明日は我が身かも」と不安を抱く方は少なくありません。しかし、地方や郊外での生活において、車はまさに「命綱」。頭では分かっていても、なかなか決断できないのが「免許返納」です。

65歳以上の方が回答した「移動手段と運転免許返納に関するアンケート」からは、身体機能の低下を自覚しながらも、具体的な対策(=次の移動手段の確保)には着手できていない、シニア世代の葛藤とリスクが浮き彫りになりました。

■「いずれは返納」が4割。しかし期限は決められない「先送り」の心理

現時点での免許返納の意向を聞いたところ、65歳以上で最も多かったのは「時期は未定だが、いずれは返納しようと思っている(1,219人)」でした。「具体的に時期を決めて検討している」人はわずか140人にとどまり、大多数が「返納の必要性は理解しているが、その時期は今ではない(先送り)」という心理状態にあることが分かります。

また、返納を決断するきっかけとして、「免許更新時」や「特定の年齢」といった「年齢や制度の区切り」を挙げる人が多く、自分自身の判断基準で主体的に「卒業」を決めることの難しさがうかがえます。

Q. 「運転免許の自主返納」について、現時点でどのように考えていますか?(65歳以上)

■身体のサインは「目」から。反応速度よりも「夜間・雨天」の恐怖

加齢による身体の変化は、運転にどのような影響を与えているのでしょうか。
不安を感じる点について聞いたところ、圧倒的1位は「夜間や雨天時に目が見えにくくなった(982人)」でした。一般的に加齢による運転リスクとして「とっさの判断遅れ」が注目されがちですが、当事者であるシニア層は、それ以上に「視覚情報の低下」にリアルな不安を感じています。

「ニュースを見て不安になる(767人)」という心理的な不安も上位にありますが、実際にハンドルを握った時に感じる「見えづらさ」や「疲れやすさ(636人)」といった身体からのSOSを、決して無視してはいけません。

Q. 最近、ご自身や身近なシニア世代(親や友人など)の車(バイクを含む)の運転について、以下のような加齢による変化や不安を感じることはありますか?(65歳以上・複数回答)

■最大の課題は「準備不足」。約6割が「代替手段の確保」に至っていない

免許返納後の最大の懸念は「買い物や通院などの日常の移動ができなくなる(984人)」ことですが、その対策は驚くほど進んでいません。
返納を見据えて実施していることを聞くと、「特に何もしていない(1,778人)」が約6割を占める結果となりました。「公共交通機関や徒歩での移動を増やす(374人)」、「ネットスーパー等の利用(177人)」、「配車アプリの利用(58人)」など、車に代わる具体的な手段を生活の一部として確保し、準備を整えている人は少数派です。

「車がないと生活できない」と嘆く一方で、「車以外の生活スタイル」への備えをしておくことなく、運転の限界を迎えてしまう――ここに、免許返納後に急激にQOL(生活の質)を落としてしまう原因があります。

Q. 免許返納や車の運転卒業を見据えて、現在「実施していること」や「意識している対策」はありますか?(65歳以上・複数回答)

「突然の返納」ではなく「徐々な卒業」を。カギは“お試し期間”

今回の調査で見えてきたのは、「目は見えにくくなり不安はあるが、移動手段がなくなるのが怖くて準備を先送りしている」というシニア世代の姿でした。

重大な事故を起こしてからでは、すべてが手遅れになります。また、不合格になってから慌てて返納しても、心の準備や代替手段がない状態では、不便さや喪失感に耐えきれず生活が立ち行かなくなる恐れがあります。だからこそ、免許があるうちに「車を持たない生活のリハーサル」を始めることが重要なのです。

調査テーマ:
移動手段と運転免許返納に関するアンケート
調査方法:
インターネット調査
調査期間:
2025年12月3日~12月5日
調査対象:
全国の50代以上
有効回答者数:
7,165人(うち65歳以上:3,106人)

※本調査は、当社が運営するポイントサイト「Gポイント」の会員を対象に実施しました。

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本記事の調査は、Gポイントの会員を対象にしたインターネット調査です。