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7,000人の本音。「向こう三軒両隣」はもう古い? 50代以上が選んだ「スイッチ型」近所付き合いの正体

7,000人の本音。「向こう三軒両隣」はもう古い? 50代以上が選んだ「スイッチ型」近所付き合いの正体

かつては「向こう三軒両隣」と言われたご近所付き合いですが、ライフスタイルや価値観が多様化する中で、そのスタイルも「アップデート」されつつあります。

仕事、親の介護、自身の健康管理など、多忙ながらも充実した日々を送る50代以上の方々にとって、昔ながらの濃い付き合いは、少し窮屈に感じることもあるでしょう。

全国の50代以上・約7,000名を対象とした調査からは、地域活動への義務感と向き合いながら、今の自分たちにフィットした「新しいつながり方」を模索する、前向きな姿が見えてきました

■「役員・行事」は無理せず参加。活動は「義務」から「持続可能な形」へ

ご近所付き合いや地域コミュニティにおいて、何が不安・困りごとかを尋ねたところ、多くの共感を集めたのが「役員・掃除当番・行事参加などの負担(1,786件)」でした。かつては専業主婦層や若手が担っていた役割も、現在は担い手が変化しています。責任感が強く、地域を支えてきた50代以上の世代だからこそ、「今の仕組みのままでは負担が大きい」と敏感に感じ取っているようです。

「地域の維持には必要(1,603人)」という高い意識を持ちつつも、「無理なく続けられる形に変えていきたい」という本音が、「辛い・面倒(1,186人)」という回答の裏には隠されているのかもしれません。

Q. ご近所付き合いや地域コミュニティにおいて、あなたが「困っていること」や「不安」に感じることは何ですか?

■関わりを避けるのではなく「選び取る」。理想は「スイッチ型」のスマートな関係

では、50代以上の方々はご近所とかかわりを持ちたくないのでしょうか? 答えはNOです。

理想的な距離感として最も支持を集めたのは「普段は干渉しないが、災害時や緊急時だけ協力し合う『スイッチ型の付き合い』(2,442人)」でした。
次いで多かった「挨拶だけの『マナーとしての付き合い』(2,155人)」と合わせると、約66%の方が「普段はプライバシーを尊重し合う」スタイルを望んでいます

地域に期待する役割として「防犯・防災(2,997人)」が圧倒的1位であることからも、ベタベタした依存関係ではなく、「いざという時に信頼できるパートナー」としての健全なつながりを求めていることがわかります。

Q. シニア世代にとって理想的な「ご近所との距離感」とは、どのようなものだと思いますか? 最も近いと感じるものをお選びください。

■「あえて短く」が最高の気遣い。大人のマナーで円満な環境をつくる

では、その「心地よい距離感」を保つために、皆さんはどんな工夫をしているのでしょうか。 円満な関係を保つための「マイルール」を聞いたところ、1位は「挨拶はしっかりするが、長話はせず早めに切り上げる(2,846件)」でした。
挨拶はお互いの存在を認める大切なサイン。そこに「長話をしない」という配慮を加えることで、相手の時間を奪わず、干渉もしないという「大人の優しさ」を実践しています。

また、「ゴミ出し等のルールは完璧に守る(2,619件)」も上位に入りました。ルールを徹底することは、周囲への敬意の表れでもあります。これらは、長年の社会経験を持つ50代以上ならではの「洗練された処世術」と言えるでしょう。

Q. あなたがご近所トラブルを避け、円満な関係を保つために「心がけていること(マイルール)」はありますか?

ほど良い距離感のゆるやかな関係が、これからの安心を作る

今回の調査で見えてきたのは、無理をした付き合いではなく、「防災・防犯」という明確な目的でつながる、シンプルで機能的なコミュニティの形でした。

気が進まない役回りに悩むよりも、「笑顔の挨拶」と「ルールの遵守」という基本を大切にする。それだけで、地域での信頼貯金は十分にたまっていきます。

普段は互いを尊重し距離感を保ちつつ、有事は助け合う」。 このメリハリの効いた関係こそが、自分らしい時間を大切にする50代以上の方々にとっての、最もストレスフリーで安心な「最適解」なのです。

調査テーマ:
地域コミュニティに関するアンケート
調査方法:
インターネット調査
調査期間:
2025年11月29日~12月1日
調査対象:
全国の50代以上
有効回答者数:
6,993人

※本調査は、当社が運営するポイントサイト「Gポイント」の会員を対象に実施しました。

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本記事の調査は、Gポイントの会員を対象にしたインターネット調査です。